Apple製品を使っている方は、iCloudを一度は利用したことがあるのではないでしょうか?
iCloudはiPhoneやMacのデータをクラウドに保存し、デバイス間のスムーズな連携を可能にする便利なサービスです。
しかし、無料プランの5GBでは容量が足りないと感じますよね。
有料版の iCloud+を利用することによって、ストレージの拡張だけでなく、メールの匿名化・プライベートリレーといった、Apple製品をより安全・快適に使うための機能を使えるようになります。
今回は、iCloud+のメリット・デメリットを詳しく解説し、向いている人と向いていない人を紹介します。
iCloud+のメリット|Appleエコシステムを最大限に活かせる

iCloud+は、Appleのエコシステムを最大限に活かせるようになるのが大きなメリットです。
早速、iCloud+のメリットを4つ紹介していきます。
ストレージ容量の拡張で容量不足を解消
iCloud+では、50GB / 200GB / 2TB の3つのストレージプランから選択でき、iPhone・iPad・Macのバックアップや写真、ファイルをクラウドに保存できる容量を大幅に増やせます。
特に、「ストレージを最適化」機能を使うことで、ローカルストレージを節約しながら、大容量のデータをiCloudに保存できます。
デバイスの空き容量不足に悩むことなく、重要なデータを安全に管理できるのが大きなメリットです。

多くの写真などを保存できます!
また、200GB以上のプランでは、「ファミリー共有」が利用できるため、家族とストレージをシェアすることもできます。
メールを非公開でプライバシー保護
「メールを非公開」は、本来のメールアドレスを隠したまま、一時的なメールアドレスを作成できるためできる機能です。
例えば、新しいWebサービスに登録する際に、一時的なメールアドレスを使えば、本来のアドレスに広告メールや迷惑メールが届くのを防げます。
また、作成したメールアドレスは、必要がなくなればすぐに削除できるため、長期的にプライバシーを守ることが可能です。

簡単にメールアドレスが作成できる便利な機能です!
さまざまなサービスを利用する方にとっては、プライバシーやセキュリティを保護する便利な機能です。
プライベートリレーで安全なブラウジング
「プライベートリレー」は、Safariでのインターネット利用時に、IPアドレスや閲覧履歴を第三者に追跡されないようにする仕組みです。
通常、Webサイトを閲覧すると、アクセス先のサイトや広告などによってIPアドレスが記録され、ユーザーの行動が追跡されることがあります。
プライベートリレーを有効にすると、Appleのサーバーを経由してIPアドレスが匿名化されるため、安全にインターネットを利用できます。
しかし、一部のWebサイトやネットワークでは、プライベートリレーを有効にしていると正常にアクセスできない場合があるので注意が必要です。
HomeKitセキュアビデオ
iCloud+を利用すると、HomeKit対応の防犯カメラの映像を暗号化して安全に保存する「HomeKitセキュアビデオ」機能が利用できます。
通常、家庭用のセキュリティカメラは、クラウドストレージに録画データを保存するため、セキュリティ上のリスクが懸念されることがあります。
しかし、HomeKitセキュアビデオはエンドツーエンドで暗号化されており、Appleや第三者が映像データを閲覧することはできません。
また、録画データはiCloudのストレージ容量を消費せずに保存されるため、iCloudのストレージを圧迫する心配ないのもメリットです。
利用可能な台数は、契約プランによって異なります。
容量 | 台数 |
---|---|
50GB | 1台 |
200GB | 5台 |
2TB | 無制限 |
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iCloud+のデメリット|Appleデバイス以外では使いにくい

iCloud+はApple製品で利用するには便利なサービスですが、それ以外のOSでは使いにくいです。
ここからは、iCloud+のデメリットを2つ紹介します。
Apple製品以外では機能が限定的
iCloud+はApple製品で使用することを中心に提供されているため、WindowsやAndroidデバイスでは一部の機能が制限されるのがデメリットです。
Androidでは公式アプリがないため、AndroidスマホやタブレットでiCloudデータにアクセスするには、icloud.comにログインする必要があります。
また、WindowsではiCloudアプリが用意されていますが、Apple製品と比べると機能が限られています。

Apple製品以外では使いにくいです…。
そのため、iCloud+はApple製品を中心に使っている方には便利なサービスですが、他のOSをメインに利用している場合は活用しづらいという点に注意が必要です。
プライベートリレーはSafariでしか使えない
プライベートリレーは、インターネット利用時にIPアドレスを匿名化し、プライバシーを保護する機能ですが、使えるブラウザはSafariのみです。
ChromeやFirefoxなどの他のブラウザでは利用できないため、Safari以外を使っている場合は、使用するブラウザを切り替える必要があります。
また、一部のWebサイトでは、プライベートリレーを有効にしていると、Webサイトが正常に表示されないこともあります。
そのため、Safariをメインに使う場合はプライバシーを保護できる機能ですが、他のブラウザでは利用できない点は注意が必要です。
iCloud+が向いている人/向いていない人
iCloud+のメリットとデメリットを紹介してきました。
ここからは、これまで紹介してきたことを踏まえ、iCloud+が向いている人と向いていない人を紹介します。
向いている人
iCloud+は、Apple製品間のデータ同期を強化するため、iPhone・iPad・Macを複数台使用している人に最適です。
例えば、Macで作業したファイルをiCloud Driveに保存すれば、すぐにiPhoneやiPadで編集を続けることができます。

すぐに作業内容が同期されます!
また、50GB / 200GB / 2TBのストレージプランが提供されていて、デバイスのバックアップや写真・動画をクラウドに保存できるため、ストレージ不足の悩みを解消できます。
「メールを非公開」機能を使えば、一時的なメールアドレスを作成して個人情報を守れるため、スパムや迷惑メールのリスクを軽減できます。
Apple製品間の連携を強化し、プライバシー保護機能も利用できるのが、iCloud+のメリットです。
向いていない人
iCloud+の機能の多くはAppleエコシステムに最適化されています。
そのため、Androidには公式アプリがなく、Windows版のiCloudアプリも機能が制限されているため、Appleデバイスを持っていない人にはほぼメリットがありません。

Apple製品以外では利用するメリットは少ないです。
iCloud+はApple製品との親和性が高いものの、Google DriveやDropboxのようにマルチプラットフォーム対応ではありません。
WindowsやAndroidデバイスと頻繁にデータをやり取りする場合、iCloud DriveよりもGoogle DriveやDropboxの方が利便性が高くなります。
iCloud+でApple製品をより活用できる!
今回は、iCloud+のメリット・デメリットを詳しく解説し、向いている人と向いていない人を紹介してきました。
iCloud+は、Appleデバイスを最大限に活用するためのクラウドサービスです。
ストレージの拡張だけでなく、プライバシー保護機能やデバイス間の連携を強化することで、Apple製品をより便利に活用できます。
特に、iPhone・iPad・Macを併用する人にとって、データの同期やバックアップがスムーズになる点は大きなメリットです。

多くのファイルを保存でき、スムーズに連携されます!
また、プライベートリレーやメールを非公開といった機能により、オンラインでのセキュリティ対策が強化されるため、より安全にAppleデバイスを活用できます。
なお、iCloud+はApple Oneのサブスクリプションプランにも含まれており、Apple Music・Apple TV+・Apple Arcadeも利用できるようになるため、よりApple製品を便利に活用できるようになります。
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