iPad Pro M4とM5の違いを実機比較|2台並べてわかった唯一の差

2025年10月に、M5チップを搭載したiPad Proが発売されました。

前モデルのM4からは、チップとメモリ、通信規格などがアップデートされています。

しかし、見た目は前モデルと変わらないため、iPad Pro M4とM5のどっちを買えばいいか迷っている方も多いと思います。

私は13インチのM4 iPad ProとM5 iPad Proを1ヶ月以上、2台使い比べましたが、日常の使用ではっきり違いを感じたのは、充電のときだけでした。

というより、使っていて「今どっちを触っているんだろう」とわからなくなることが何度かありました。M5のつもりでM4を使っていたこともあります。

使ったのは13インチの1TBモデル(M5)と、13インチの512GBモデル(M4)です。どちらもWi-Fiモデルで、主な用途はゲームと写真編集でした。

今回はiPad Pro M4とM5の違いと、2台を比べてわかったことを紹介します。

iPad Pro M4とM5はどっちを買うべき?

iPad Pro同士で迷っているなら、M4で十分です。M5との体感差はほとんどありませんでした。

ただし、M4 iPad ProはM5の発売にともなってAppleでの取り扱いが終了しています。

今から買う場合は、Apple認定整備済製品か中古を探すことになります。

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M4 iPad Proは廃盤になっているので、整備済製品がおすすめです。

M4 iPad Proは2024年5月発売のモデルですが、1年半使って動作に不満を感じたことはありません。

しかし、iPad Airも高性能になっており、iPad Proを選ぶ理由があるとすれば、Proにしかない機能が必要なときだけです。

Ultra Retina XDRディスプレイ(タンデムOLED)、120HzのProMotionディスプレイ、Thunderbolt、Face ID、LiDAR、4スピーカー構成あたりが該当します。

この中に必要なものがないなら、ほとんどの人にはM4 iPad Airをおすすめします。

同じM4チップでメモリは12GB、Wi-Fi 7にも対応しています。11インチが129,800円(2026年8月時点)からで、こちらは新品で買えます。

ストレージが512GB以下のM4 iPad Proを買うときは1点だけ注意してください。

このモデルのメモリは8GBで、iPadOS 27で追加されるSiri AI機能の一部が対象外になります。

iPad Pro M4とM5のスペックの違いを比較

実際に使って感じたのは、メモリと充電の2つだけです。

それ以外の項目は数字は異なりますが、選び方を変えるほどの違いにはなりません。

差がある項目だけを並べると、以下のようになります。

項目 M4 iPad Pro M5 iPad Pro
チップ Apple M4 Apple M5
CPU(256GB / 512GB) 9コア・メモリ8GB 9コア・メモリ12GB
CPU(1TB / 2TB) 10コア・メモリ16GB 10コア・メモリ16GB
CPUマルチスレッド 基準 M4比 最大15%高速(公称)
グラフィックス 基準 M4比 最大45%高速(公称)
メモリ帯域幅 120GB/s 153GB/s
Wi-Fi Wi-Fi 6E Wi-Fi 7
Bluetooth 5.3 6
外部ディスプレイ 最大6K / 60Hz 最大6K / 60Hz、または4K / 120Hz
高速充電 非対応 対応(60W以上のアダプタ使用時)
販売状況 Apple直販は終了 販売中

サイズ、重量、タンデムOLEDディスプレイ、バッテリー容量、カメラ、Magic KeyboardとApple Pencil Proへの対応は、2機種で同じです。

意外と見落とされがちなのが、CPUのコア数とメモリがストレージ容量で変わるところです。

M4もM5も、256GBと512GBのモデルは9コア、1TBと2TBのモデルは10コアになります。

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同じM5でも性能が少し異なります。

つまり「M4かM5か」だけで決まらない部分があり、どの容量を選ぶかでも中身が変わります。

メモリの容量は、Siri AI機能の条件にも関わってきます。

iPad Pro M4とM5を比べてわかったこと

1ヶ月以上2台を使い比べましたが、動作の速さでM5だとわかった場面は一度もありませんでした。

M5のつもりで触っていた端末が、実はM4だったこともあります。

ここからは、iPad Pro M4とM5を実際に使い比べてみてわかったことを紹介していきます。

見分ける方法は背面の刻印だけ

外観で判断できるポイントは、背面の刻印しかありません。

M4にはAppleロゴの下に「iPad Pro」の刻印がありますが、M5にはこれがありません。

裏返して刻印を確認しない限り、見分けはつきません。

幅も高さも厚さも同じで、重量も変わらないため、持っただけでは判断できません。

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M4とM5で、外観の差はこの刻印の有無だけです。

カラーもスペースブラックとシルバーの2色で、M4から変わっていません。

並べて置いておくと、どちらがどちらか本当にわからなくなります。

ゲームと写真編集で違いは感じなかった

私の主な用途はゲームと写真編集です。

どちらもGPUの性能が効く作業ですが、M5で速くなったと思う瞬間がありませんでした。

アプリの起動、ゲームの読み込み、写真の書き出しなど、どの場面でも待ち時間が短くなった実感はほとんどありません。

同じゲームを同じ設定で動かしても、動きが滑らかになったとは感じられませんでした。

写真編集も同じで、現像から書き出しまでの流れは1年半使っていたM4と変わらない感覚のままです。

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iPadにおいてはそこまで違いを体感できませんでした。

もともとM4の時点で処理に不満がなかったので、そこから速くなっても気づきにくいのだと思います。

メモリが8GBから16GBになっても変化はない

M4は8GB、M5は16GBです。倍になりましたが、体感で変わったと言える部分はまだ見つかっていません。

理屈のうえでは、メモリが多いほどバックグラウンドのアプリが保持されやすくなります。

アプリを切り替えたときに再読み込みが走る回数が減るはずですが、そこも意識できるほどの違いはありませんでした。

そもそもM4の8GBで、メモリが足りないと感じたことが一度もありません。

iPadで行うほとんどの作業は、8GBのメモリで十分に動きます。

私の使い方だと、8GBでも16GBでも同じように使えてしまうというのが正直なところです。

ディスプレイと発熱も変わらない

ディスプレイは2台とも同じタンデムOLEDです。

最大120HzのProMotion、SDRで最大1000ニト、HDRで最大1600ニトという仕様も変わりません。

色の出方も明るさも、ディスプレイが同じのため並べて見比べて違いはわかりませんでした。

発熱についても、ゲームを続けたあとの温まり方に違いを感じませんでした。

温度計で測ったわけではないので数値では言えませんが、手で持った感覚は同じです。

アクセサリーはそのまま使える

筐体が完全に同じなので、M4で使っていたMagic KeyboardとApple Pencil ProなどのアクセサリーはそのままM5でも使えます。

Smart Folioやサードパーティ製のケースも、サイズが同じなので流用できます。

M4からM5に移るときに買い変えるものはありません。

iPad本体だけを入れ替えれば、それまでと同じ環境がそのまま続きます。

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筐体が同じなので、アクセサリーを買い替えなくていいのはメリットです!

このあたりの「変わらなさ」は、M1とM2を比べたときにも感じたことでした。

iPad Pro M5で唯一違ったのは充電時の出力

M4とM5で数値としてはっきり違ったのは、充電時の出力です。

スペック上でも充電速度が上がっているのが記載されていますが、これははっきりと違いを感じることができました。

計測に使ったのは Anker Nano Charging Station(7-in-1、100W)です。

M4 iPad Proは下記のような状態でした。

一方でM5 iPad Proは以下のように、出力が上がっているのがわかります。

M4 iPad Pro M5 iPad Pro
充電時の出力 35W 55W

M4から比較すると出力は約1.6倍です。

バッテリー残量が少ない状態で測った最大値なので、残量が増えれば出力は低くなります。

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ここだけは唯一体感できた違いです!

iPad Pro M4とM5のベンチマーク差は体感できるのか

1ヶ月以上使い比べて、処理速度の違いは体感できませんでした。

ベンチマークスコアには違いがあり、特にGPUは30%以上の開きがあるのですが、それでもわかりません。

今回はGeekbench 6と、2026年7月23日に公開されたGeekbench 7の両方で計測しています。

まずはGeekbench 6の結果です。(左がM4 iPad Pro、右がM5 iPad Pro)

CPU
GPU
Geekbench 6 M4(9コア・8GB) M5(10コア・16GB)
シングルコア 3,798 4,189 +10.3%
マルチコア 13,958 16,890 +21.0%
GPU(Metal) 56,739 75,665 +33.4%

続いてGeekbench 7です。

CPU
GPU
Geekbench 7 M4(9コア・8GB) M5(10コア・16GB)
シングルコア 3,223 3,566 +10.6%
マルチコア 13,123 16,601 +26.5%
GPU 54,018 73,139 +35.4%

2台ともiPadOS 26.6、ケースなどは全て外した状態で計測を行いました。

注意点として、Geekbench 6と7でスコアを直接比べることはできません。基準となるリファレンス機が変わったため、同じ端末でも7のほうが低い数値が出ます。

シングルコアは約10%の違い

シングルコアはGeekbench 6で+10.3%、Geekbench 7で+10.6%でした。

バージョンが違うのにほぼ同じ値になったので、この10%の差という数字は信頼できると思います。

マルチコアにはコア数の違いが混ざっている

マルチコアはGeekbench 6で+21.0%、Geekbench 7で+26.5%でした。

ただ、この数字をそのままM4とM5の差として読むことはできません。

今回の2台は、M4が9コア、M5が10コアです。チップの世代差に加えて、高性能コア1個分の違いが混ざっています。

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私の手元にあるiPad Proでは、CPUのコア数が異なります。

同じ容量同士、M4の1TBとM5の1TBで比べれば、もっと小さい数字になるはずです。

GPUは30%以上の開きがあった

GPUはM4もM5も10コアで構成が同じなので、こちらは純粋なチップの世代差です。

Geekbench 6で+33.4%、Geekbench 7で+35.4%となっており、差は30%台前半から中盤に収まりました。

しかし、これだけスコアが違っても、ゲームと写真編集というGPU性能が最も効くはずの用途で1ヶ月以上使って、違いはわかりませんでした。

M4とM5より大事なのはメモリが8GBか12GB以上か

2026年にiPad Proを選ぶなら、チップの世代よりメモリの容量を見たほうがいいと思います。

8GBか12GB以上かで、使える機能が変わってきます。

iPadOS 27で追加されるSiri AI機能のうち、2つに条件が付きました。

「より表情豊かなSiriの音声」と「システム全体の音声入力の精度向上」には、M4以降のチップに加えて合計12GB以上のメモリが必要です。

とはいえ、この2つが使えないとiPadが不便になるわけではありません。

作文ツールやパーソナルコンテキストなど、これまでのApple Intelligenceの機能は8GBのままで動きます。

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今すぐ困るという話ではないです。

個人的に気になっているのは、この先のアップデートです。

今回のようにメモリ容量を条件にした機能が追加されていけば、8GBのモデルとの開きは少しずつ大きくなっていく可能性があります。

モデルごとに整理すると、以下のようになります。

モデル メモリ Siri AIの上記2機能
M4 iPad Pro 256GB / 512GB 8GB 対象外
M4 iPad Pro 1TB / 2TB 16GB 対象
M4 iPad Air 全モデル 12GB 対象
M5 iPad Pro 256GB / 512GB 12GB 対象
M5 iPad Pro 1TB / 2TB 16GB 対象

条件を分けているのはチップの世代ではなく、メモリの容量です。

M4でも1TB以上なら16GBなので、この条件は満たしています。

私自身、8GBのM4を使っていてメモリが足りないと感じたことはありませんでした。今の時点で慌てる話ではありません。

512GB以下のiPad ProよりM4 iPad Airのほうがメモリは多い

M4 iPad Airは全モデルでメモリが12GBです。512GB以下のM4 iPad Pro(8GB)より多く積んでいます。

同じM4チップを積んでいるのに、下位モデルのほうがメモリで上回るという逆転が起きている状況です。

また、Wi-FiもM4 iPad Proが6EなのにM4 iPad Airは7に対応しています。

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M4 iPad Airの方が後に出たのが影響しているのかなと思います。

もちろんタンデムOLEDやProMotion、Thunderboltといった違いはあるので、単純にAirが上というわけではありません。

私がM5 iPad Proの1TBを買った理由

性能に不満があって買い替えたわけではありません。メモリを16GBにしておきたかったのが一番の理由です。

使っていたM4 iPad Proは512GBで、メモリは8GBでした。iPadOS 27のSiri AI機能の一部が使えないモデルです。

今後のiPadOSで、メモリ容量を理由に使えない機能がさらに増えるかもしれないと考え、そこは避けておきたいと考えました。

もうひとつは価格のタイミングです。

Appleは2026年6月25日にiPadやMacの販売価格を改定しました。

値上げ直後ににイオシスを見たところ、まだ改定前の価格のままでした。

未使用品がAppleの新価格よりかなり安く買える状態だったので、その場で決めて購入に踏み切りました。

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Appleが値上げしたタイミングで、他のお店が値上げする前に購入しました。

M4に不満があったわけではなく、私の場合はメモリと価格のタイミングが重なっただけです。

FAQ

Q. iPad Pro M4とM5はどっちを買うべき?中古のM4でも大丈夫?

iPad Pro同士で迷っているなら、M4で十分です。1ヶ月以上使い比べましたが、動作の速さで違いを感じた場面はありませんでした。ただしM4は直販が終了しているので、整備済製品か中古を探すことになります。

Q. M4 iPad Proは2026年でもまだ使える?性能はもう古い?

もちろん問題なく使えます。13インチのM4を1年半使ってきましたが、ゲームや写真編集でも動作に不満はありません。iPadOS 27にも対応しています。

Q. iPad Pro M4とM5は見た目で見分けられる?並べてもわからない?

背面の刻印で判別できます。M4はAppleロゴの下に「iPad Pro」の刻印がありますが、M5にはありません。サイズも重量も同じなので、裏返すか、設定 → 一般 → 情報 のモデル名を見ないとわかりません。

Q. M4 iPad Proの8GBモデルではSiri AIが使えない?

一部の機能だけが対象外です。iPadOS 27で追加される「より表情豊かなSiriの音声」と「音声入力の精度向上」に12GB以上のメモリが必要で、ここが使えません。作文ツールなどは従来どおり使えます。

Q. M4 iPad ProからM5 iPad Proに買い替える価値はある?

充電速度を重視する人以外は、急いで買い替える必要はないと思います。実測でGPUスコアは30%以上伸びていましたが、ゲームと写真編集で1ヶ月以上使って違いはわかりませんでした。

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M4 iPad Proは2026年でもまだ現役

今回はiPad Pro M4とM5の違いと、2台を比べてわかったことを紹介してきました。

M4 iPad ProとM5 iPad Proを1ヶ月以上使い比べて、はっきり違いを感じたのは充電時の出力だけでした。

ベンチマークではGPUが30%以上伸びていましたが、ゲームでも写真編集でも体感できていません。

M4かM5かで悩むより、ストレージ容量で決まるメモリを確認するほうが大切だと思います。

512GB以下のM4 iPad Proは8GBなので、iPadOS 27のSiri AI機能の一部が対象外になります。

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M4 iPad Proの256GBと512GBは、Siri AIの一部機能が使えないのが注意点です。

M4 iPad Proはすでに廃盤機種となっているので、狙うなら整備済製品か中古です。

今iPad Proを買うとしても、M4 iPad Proは十分にできる機種です。

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