iPhoneで写真を撮っていると、ときどき向きが思ったとおりになっていないことがあります。
これは、撮影時にiPhoneのジャイロセンサーが向きをうまく認識できなかったときに起きる現象です。
しかし、iPhoneやiPadなら、純正アプリのショートカットを共有シートから実行し、回転させる角度を選んで保存するだけで、複数の写真を一括で回転できます。
たくさんの写真を撮影したけど向きが違う、といったときに便利なのでぜひチェックしてみてください。
なぜ写真の向きがおかしくなる?

iPhoneのカメラは、内蔵されているジャイロセンサーと加速度センサーを使い、本体の傾きを検知しています。
そのときに認識している向きが、写真のExif情報に書き込まれます。

Exif情報とは写真の中に保存されているデータです。
しかし、撮影前にiPhoneを垂直にせず、縦横の境界(約45°)付近で撮影すると、センサーが正確な向きを認識できず、実際とは異なる情報を記録することが、写真の向きが思ったとおりにならない原因です。
その結果、撮影後に写真アプリで確認すると、写真が横倒しや逆さまに表示されてしまします。
ショートカットのダウンロード・セットアップ
iPhoneやiPadに最初からインストールされている、「ショートカット」を使えば、異なる向きで撮影した写真も一括で回転させることができます。
以下のリンクからショートカットをダウンロードすることによって、写真一括回転のショートカットが使えるようになります。
ショートカット一覧に、「写真を一括回転」が表示されていれば準備完了です。
写真を一括で回転させる方法
写真アプリやファイルアプリなどから、向きを直したい画像を複数選択し、共有ボタンからショートカット「写真を一括回転」を実行します。
回転させたい角度(90°、180°、270°)を選んで保存するだけで、数十枚の写真でも一気に回転できます。
使い方ステップ手順
- 写真を選択して共有をタップ
写真アプリやファイルアプリで、回転したい複数枚を選択し、共有ボタンをタップします。

- 共有メニューから「写真を一括回転」を実行
共有画面にに表示された一覧画面から、「写真を一括回転」探してショートカットを実行します。

- 回転させる角度を選択する
ショートカットを実行すると、ポップアップで 90°・180°・270°が表示されるので、回転させたい角度を選択します。

画像は選択した角度に時計回りに回転します。
- 保存先と元写真を削除するかを選択
ポップアップでアルバムが表示されるので、好きな場所を選択して保存をします。

- 元の写真を削除するかを尋ねられるので、好きな方を選択します。
ポップアップが表示されるので、削除するかを選択します。


ショートカットの使用上、上書き保存をすることができないので、ここで元の写真を削除するかを選択するようにしています。
これで保存した写真を確認してみると、指定した角度に回転していることが確認できます。

Q&Aコーナー
Q1. 回転すると画質が落ちたりメタデータが消えたりしませんか?
A. 消えることはありません。ショートカットは画像そのものは加工せずに、Exif情報の向きを書き換えるだけです。解像度・位置情報・撮影日時などはそのまま残ります。
Q2. 元の写真を残したまま複製を回転させることはできますか?
A. 手順4で「元画像を削除するか」の確認が表示されます。そこで「削除しない」を選べば元の画像は写真アプリに残り、回転後の写真が新規で保存されます。
Q3. 写真は何枚まで一度に回転できますか?
A. iOS の仕様上、理論的な上限はほぼありませんが、数百枚単位だと処理中に一時メモリを多く消費します。実際には100枚程度ずつに回転させると失敗しにくくスムーズです。
まとめ|写真の向きが違っても大丈夫!
今回は純正アプリのショートカットを使い、複数の写真を一括で回転させるショートカットを紹介してきました。
もし、撮影後に写真の向きが違うことに気がついても、今回紹介したショートカットを使用すれば、一瞬で回転させることができます。

すぐに回転できます!
写真編集アプリも写真を回転させる機能はありますが、一枚ずつ回転しないといけないので時間がかかってしまいます。
ショートカットを使えば一括で数十枚の写真を回転できるので、ぜひ試してみてください。
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