先日Apple公式サイトにて、M2やM2 Proを搭載した新型Mac miniが発表、発売されました。
新型Mac miniの大きな進化は、より高スペックのM2 Proを選択できるようになったことです。
しかし、M2 ProでMac miniをカスタマイズしていくと、Mac Studioに値段が近付いてしまいます。
Mac StudioはM1 MaxやM1 Ultraと、M1シリーズの中でも上位のものを搭載しているので、どっちを選べばいいのか迷いますよね。
M2 Pro Mac miniかMac Studioかは、どこにスペックを求めるかによって選択肢が変わってきます。
今回はM2 Pro Mac miniとMac Studioの違いと、どっちを買うべきかについて紹介します。
M2 Pro Mac miniとMac Studio、どっちを買うべき?
細かいスペックの違いは後ほど紹介しますが、まずはM2 Pro Mac miniとMac Studio、どっちを買うべきか結論だけ紹介します。
基本的にはMac miniの方がおすすめ!
しかし、GPU性能を求めるならMac Studioの方が良い。
Mac StudioよりもM2 Pro Mac miniの方が、コア数が多いのもありCPU性能が高いです。
また、新しい機種のためWi-Fi 6EやBluetooth 5.3といった最新の規格にも対応しています。
M1 Max以上のCPU性能を持っているため、CPUを使う作業が中心な人はM2 Pro Mac miniがおすすめです。

ほとんどの人はMac miniがおすすめになります。
一方でMac StudioはCPU性能はM2 Pro Mac miniに劣るものの、GPU性能は高くなっています。
そのため、4台以上のディスプレイを繋いだり、3DCGなどのGPU性能を必要とする作業をする人は、Mac Studioの方がおすすめです。

Mac miniとMac Studioの違い

最初にM2 Pro Mac miniとMac Studio、どちらを買うべきか結論だけ紹介してきました。
ここからは、それぞれのスペックの違いを6つ紹介します。
チップ
Mac miniとMac Studioの一番わかりやすい違いは、搭載されているチップです。
Mac miniはM2とM2 Proから選択でき、Mac StudioはM1 MaxとM1 Ultraから選択できます。
Mac miniとMac Studioで迷っている方は、M2 ProにするかM1 Maxにするかで悩んでいると思うので、この2つのチップを比較していきます。

この2つのチップはかなり迷います…。
M2 Proは、最大12コアのCPUと最大19コアのGPUです。
一方でM1 Maxは10コアのCPUと最大32コアのGPUになります。
コア数からもわかる通り、CPU性能はM2 Pro、GPU性能はM1 Maxの方が高いです。
また、M1 Maxはビデオエンコードエンジンを2つ搭載しています。
体感できる大きな違いはないものの、CPU性能が欲しい方はM2 Pro、GPU性能が欲しい方はM1 Maxを選ぶのがおすすめです。
メモリ
メモリは選択するチップによって、最大容量が変わります。
チップと同じようにM2 ProとM1 Maxの2つのチップで、最大メモリ容量を比較してみます。
M2 Proは16GBか32GBから、M1 Maxは32GBか64GBから選択することが可能です。
最大メモリ容量を見ると、M2 ProよりもM1 Maxの方が多くなっています。

メモリを多く積みたい人はM1 Maxになります。
M2 ProとM1 Max、どちらでも32GBは選択できますが、64GBはM1 Maxのみです。
とにかくメモリを多く積んでおきたい方は、64GBが選べるM1 Maxの方がおすすめになります。
ディスプレイ出力

GPU性能の違いもあり、チップによってディスプレイ出力できる台数が変わってきます。
こちらでもM2 ProとM1 Maxで、最大ディスプレイ出力台数を比較してみます。
M2 Proは最大3台なのに対し、M1 Maxは合計で5台のディスプレイ出力することが可能です。
仕様上ではM2 ProよりもM1 Maxの方が、出力できるディスプレイ台数は多くなっています。

あくまで仕様上なので、快適に使えるかは別です。
一般的な用途であれば、最大3台のディスプレイ出力できるM2 Proで十分です。
しかし、4台以上のディスプレイを使いたい場合は、GPU性能の高いMac Studioを選ぶ必要があります。
ポート
Mac miniとMac Studioでは、ポートの数に違いがあります。
Mac miniのM2 Proモデルと比べて、Mac StudioはUSB-Cポートが2つとSDカードスロットが多いです。
Mac StudioのUSB-CポートとSDカードスロットは、前面についているため簡単にアクセスすることができます。

前面にポートがあるのは便利です!
また、Mac StudioにはSDカードスロットがついているため、変換アダプターを用意しなくてもSDカードを読み込むことが可能です。
Mac miniの方がポート数は少ないですが、ハブを使って拡張する方法もあります。
本体サイズ
Mac miniとMac Studioの本体サイズは、縦幅と横幅は全く同じです。
唯一、高さだけが異なっています。
高さはそれぞれMac miniは3.58cm、Mac Studioは9.5cmです。
Mac miniは高さも低く非常にコンパクトですが、Mac Studioは約2.6倍の高さがあり大きくなっています。
しかし、Mac Studioの半分近くが、本体を冷やすためのファンです。

Mac miniとMac Studioの高さの差は、ほとんどがファンのサイズになります。
本体に高さがありその分大きなファンを搭載していて、冷却性能が優れているのがMac Studioの特徴です。
Wi-Fi 6E
Mac miniはWi-Fiの新しい規格、Wi-Fi 6Eに対応しています。
Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6と比べて6GHz帯が使えるようになり、速度はあまり変わりませんが通信が安定します。
一方でMac Studioは、従来通りWi-Fi 6対応です。
デスクトップなので有線LANを繋いでしまえ場違いはなくなるものの、Mac miniとMac StudioでWi-Fiの規格が異なります。

有線LANを繋げば違いは無くなります。
Wi-Fi 6Eを使うには、対応したルーターが必要なので注意が必要です。
大きな違いは搭載しているチップ!

今回はM2 Pro Mac miniとMac Studioの違いと、どっちを買うべきかについて紹介してきました。
Mac miniとMac Studioの一番大きな違いは、搭載しているチップです。
CPU性能を使う作業をする人はM2 Pro Mac mini、GPU性能を使う作業をする人はMac Studioがおすすめになります。

やりたいことによって最適なチップが変わってきます。
しかし、M2 Pro Mac miniはGPU性能はMac Studioに劣るものの、十分なスペックを持っていて、Wi-Fiなども最新の規格に対応しています。
4台以上のディスプレイに接続したりと、GPU性能を重視したい人以外はM2 Pro Mac miniがおすすめです。

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