iPadには最上位モデルのiPad Proと、一番価格の抑えられた無印iPadがあります。
最新の無印iPadはホームボタンがなくなったりと、見た目がiPad Proに近づきました。
しかし、最上位モデルと一番安いモデルなので、スペックの違いがあるのかが気になりますよね。
基本的なできることに違いはありませんが、iPad Proと無印iPadでは、もちろんスペックの違いがあります。
今回は、iPad Proと無印iPadのスペックの違いと、どっちをどんな人が買うべきかを紹介します。
iPad Proと無印iPad、どっちを買うべき?
まずはiPad Proと無印iPad、どっちを買うべきか結論だけ紹介します。
スペックを必要とする明確な理由がない限り、無印iPadで十分!
iPad Proのスペックを使いこなせる人はほとんどいない。
無印iPadはiPadの中でも一番安いモデルですが、iPadでできることのほとんどをこなすことができます。
スペックも十分高いため、動作がもたついたりしてしまうこともほとんどありません。
無印iPadは、初めてiPadを買う人に一番最初におすすめしたいiPadです。
無印iPadは安くて高性能で、コスパの高いモデルです!
一方で、iPad Proはスペックこそ高いものの、このスペックを活かせるアプリなどがほとんどありません。
iPadで本格的にイラストを描きたい人や、Final Cut Proを使った動画編集などをしたい人には、iPad Proがおすすめです。
しかし、上記のような明確な用途な無い場合は、スペックを持て余してしまう可能性が高いのであまりおすすめができません。
iPad Proと無印iPadの違い
iPad Proと無印iPadはスペック差が大きくあるものの、ほとんどの人は無印iPadで十分です。
ここからは、iPad Proと無印iPadの細かい違いを紹介していきます。
チップ
iPad Proと無印iPadで一番のスペックの違いは、やはりチップによる処理速度の違いです。
iPad ProはMacBook Airなどと同じ、M2チップを搭載しています。
一方で、無印iPadはiPhone12シリーズと同じ、A14 Bionicチップです。
Mac用のチップとiPhone用のチップと、大きな違いはありますが、どちらも高性能なためもたつくことなく快適に使うことができます。
どちらも非常に高性能です!
しかし、Mシリーズのチップを搭載したiPadにしかできないこともあります。
Final Cut Proを使った高度な動画編集や、ステージマネージャーの外部ディスプレイ出力は、Mシリーズのチップを搭載したiPadのみが対応しています。
上記のようなできることに違いはあるものの、それ以外のことについては、どちらも高性能なので快適に使うことが可能です。
Apple Pencil
iPad Proと無印iPadの違いで、個人的に一番大きな違いだと思っているのが、Apple Pencilの違いです。
iPad ProはApple Pencil 第2世代に対応しており、Apple Pencilをダブルタップすることによって消しゴムなどのツールの切り替えができます。
Apple Pencil 第2世代は、iPadの側面にくっつけることで充電ができ、置き場所に困ることがないのも大きなメリットです。
Apple Pencilの定位置があります!
一方で、無印iPadはApple Pencil 第1世代で、Lightningケーブルを使って充電をします。
無印iPad 第10世代はLightning端子がないため、Apple Pencilの充電やペアリングを行うには変換アダプターが必要です。
iPad Proと無印iPadでは、対応しているApple Pencilが異なり、使い勝手が大きく変わってきます。
キーボード
iPad Proは、Magic KeyboardとSmart Keyboard Folioの2種類を使うことができます。
ノートパソコンのように使えるMagic Keyboardと、軽く持ち運びやすいSmart Keyboard Folioから選ぶことが可能です。
iPad Proは、2種類のキーボードから選べます!
一方で無印iPadは、Magic Keyboard Folioという、無印iPad専用のキーボードが用意されています。
Magic Keyboard Folioは、トラックパッドもついていて、ノートパソコンのようにiPadが使えるようになるキーボードです。
キーボード部分だけを取り外せるのは、Magic Keyboard Folioだけの特徴になっています。
製品は異なりますが、Magic KeyboardとMagic Keyboard Folioはほぼ同じ使い方が可能です。
画面サイズ
iPad Proは11インチと12.9インチが用意されています。
12.9インチと大画面のサイズが用意されているのが、iPad Proの特徴の1つです。
画面が大きいことによって表示領域が広くなるため、作業効率が上がります。
12.9インチは、イラスト制作や動画編集をする人が多く選んでいます。
しかし、12.9インチが向いている人は限られています。
一方で無印iPadは10.9インチのみです。
選択肢が1つしかありませんが、10.9インチはiPad Airと同じ画面サイズで、11インチともほぼ変わらない画面サイズになっています。
10.9インチ、11インチがiPadの中で一番人気があり、使いやすいサイズです。
12.9インチはiPad Proにしかないため、大画面のiPadが欲しい人はiPad Pro一択になります。
認証方法
iPad ProはiPhoneと同じく、顔認証のFace IDが搭載されています。
Face IDのメリットは、画面を見ているだけでロックの解除や認証ができることです。
しかし、iPad ProのFace IDはiPhoneと異なり、マスクをしているとロック解除することができません。
Face IDを搭載しているのは、iPad Proのみです!
一方で無印iPadは、電源ボタンに指紋認証のTouch IDを搭載しています。
Touch IDのメリットは、やっぱりマスクをしていてもロックが解除できることでしょう。
しかし、ロック解除のたびに電源ボタンに指を当てないといけないので、Face IDと比べると少し手間ではあります。
Face IDとTouch ID、どちらにもメリットとデメリットがあるので、どっちが向いているかは人によって異なります。
リフレッシュレート
リフレッシュレートは、画面が1秒間に切り替わる回数のことです。
iPad ProはProMotionテクノロジーに対応していて、最大で120Hzの可変リフレッシュレートになっています。
一方で、無印iPadは60Hz固定にです。
数字だけ見ると倍の差がありますが、実際に使ってみるとあまり違いは感じません。
通常使用では違いは感じません。
唯一、Apple Pencilを使っている時に、リフレッシュレート差を感じることがあります。
本格的なイラスト制作をしたい場合は、Apple Pencilで細かい操作をする時に気になってくるかもしれません。
リフレッシュレートの違いの感じ方は、人によって異なるので、実際にお店で触ってみるのがおすすめです。
フルラミネーションディスプレイ
フルラミネーションディスプレイは対応していると、本体と液晶の黒い隙間が狭くなり画面が近くなります。
iPad Proは対応していますが、無印iPadはフルラミネーションディスプレイに対応していません。
フルラミネーションディスプレイも、普段使っている時はどちらでも違和感なく使うことができます。
基本的には対応していなくても大丈夫です。
しかし、Apple Pencilを使う時は、無印iPadだと画面が奥まっているので狙った位置に描画しにくいです。
ノートを取る時は問題ないですが、本格的なイラストを描く時は少し描きにくいと感じることがあります。
リフレッシュレートと同様に気になるかは人によって異なるので、フルラミネーションディスプレイもお店で確認してみるのがおすすめです。
カメラ
iPadでカメラを使う人は少ないかもしれないですが、iPad Proと無印iPadはカメラ性能も異なります。
iPad Proは12MPの広角カメラに加え、10MPの超広角カメラとLiDARセンサーを搭載しています。
LiDARセンサーがあるのが特徴です!
一方で、無印iPadは12MPの広角カメラのみです。
iPad Proに搭載されているLiDARセンサーは、3Dスキャンをしたりと、最近になって活用方法が増えてきています。
しかし、3Dスキャンをしなかったり、iPadで写真を撮らない場合は気にしなくても大丈夫です。
インカメラの位置
地味に異なり、重要なのがインカメラの位置です。
iPad Proのインカメラは、従来通り本体を縦にした時にカメラ画面の上に来る位置についています。
無印iPadは、本体を横にした時にカメラが画面の上に来る位置についているのが大きな特徴です。
この位置についているのは、iPadの中でも無印だけです!
横にした時にカメラが画面の上に来ることによって、Zoomなどのビデオ通話をするときに自然な目線で通話をすることができます。
ノートパソコンのように、自然な目線でビデオ通話ができるのは、無印iPadにしかないメリットです。
スピーカー
iPad Proは4つのスピーカーを搭載していて、迫力のある音で音楽や動画コンテンツを楽しむことができます。
この4つのスピーカーはiPadから出ているとは思えないほど、迫力のある音を鳴らしてくれるのが大きな特徴です。
iPad Proは外部スピーカー要らずです!
一方で、無印iPadはiPad Airなどと同様に、2つのスピーカーを搭載しています。
スピーカーの数はiPad Proに負けますが、iPadを横にした時も左右から音が出るようになっているので、違和感なくコンテンツを楽しむことが可能です。
音はiPad Proの方が迫力がありますが、どちらでもコンテンツを楽しむには十分な音を鳴らしてくれます。
容量
iPad Proは128GBから2TBまで、幅広い容量を選択することができます。
最大で2TBの容量が選べるため、たくさんの写真や動画ファイルをiPadの中に入れて持ち運べるのが大きなメリットです。
また、512GB以下はメモリ容量が8GBですが、1TB以上は16GBに増えます。
iPadで16GBのメモリが必要なことはほとんどないですが…。
無印iPadは64GBか256GBの2種類が用意されています。
64GBでも使えないことはないですが、最近のアプリは容量が大きくなっているのもあるため、基本的には256GBがおすすめです。
無印iPadなどは最大で256GBなのに対し、iPad Proは最大で2TBまで選べるのが大きな特徴になっています。
カラーバリエーション
iPadを選ぶ上で、スペック以外に重要なのがカラーバリエーションです。
iPad Proはシルバーとスペースグレイの2色と、スタンダードな色しか用意されていません。
一方で無印iPadは、シルバーの他にピンクやブルー、イエローと、ポップでカラフルな色を選ぶことができます。
このポップでカラフルな色を選べるのは、無印iPadだけのメリットです。
値段
上記はどちらも最低価格なので、容量や通信方法によって値段は変わってきます。
iPad Proは124,800円からと、最低容量でも10万越えと高額です。
一方で、無印iPadは68,800円からになっています。
最上位モデルと一番安いモデルなので当たり前ではありますが、iPad Proと無印iPadでは2倍近くとかなりの価格差です。
価格差はかなり大きいです…。
初めてiPadを買う人や、安くiPadを買いたい人は、無印iPadがおすすめになります。
iPad Proと無印iPadでは、ここまでで紹介してきたようなスペックの差がありますが、できることはほとんど同じです。
この価格差でApple WatchやAirPodsなどの違う製品を買った方が、生活は快適になります。
スペック差はあるけど、基本的なことは無印iPadでできる!
今回は、iPad Proと無印iPadのスペックの違いと、どっちをどんな人が買うべきかを紹介してきました。
iPad Proと無印iPadは、最上位モデルと一番安いモデルなだけあって、かなりのスペック差があります。
しかし、最初にお話しした通り、無印iPadも高性能なので、ほとんどの人は無印iPadで十分です。
無印iPadも十分高性能です!
そのため、初めてiPadを買う人や、安くiPadを買いたい人は無印iPadがおすすめになります。
iPad Proは、本格的なイラスト制作をしたり、Final Cut Proを使った本格的な動画編集をしたい人におすすめです。
iPad Airなども含めて、自分に合ったiPadを探してみてください。
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