無印iPadにはLightning端子が、iPad ProやiPad AirにはUSB-C端子が採用されています。
iPadを選ぶにあたって、端子が使い勝手にどう影響してくるのかが気になりますよね。
LightningにもUSB-Cにも、それぞれにしかないメリットがあります。
今回はLightningとUSB-Cの違いとそれぞれのメリットを紹介します。
LightningとUSB-Cの違い
LightningはiPhoneやiPad、AirPodsなどのAppleデバイスのみで採用されています。
一方でUSB-CはiPad ProやiPad AirといったAppleデバイスだけでなく、ワイヤレスイヤホンの充電端子やAndroidスマホにも採用されています。
USB-Cは様々なメーカーで採用されていますが、LightningはAppleデバイスでしか採用されていません。
この採用されているデバイスの種類の違いが、LightningとUSB-Cの大きな違いです。
共通のメリット
端子の形は違いますがLightning端子とUSB-C端子では、共通のメリットがあります。
LightningとUSB-Cの共通のメリットを2つ紹介します。
上下、どっちでも差し込むことができる
LightningとUSB-Cはどちらも表裏関係なく、どっちの向きでも差し込むことができます。
充電ケーブルを差し込むときにケーブルの向きを確認する必要がありません。
microUSBやUSB-Aは端子の上下があるので、向きに合わせないといけませんが、LightningやUSB-Cは上下どちらでも差し込むことができます。
向きを確認しなくて良いので楽です!
この充電ケーブルを差し込む向きを気にしなくていいのは、LightningとUSB-Cの大きなメリットです。
ケーブルの種類が多い
LightningケーブルもUSB-Cケーブルも、たくさんの種類のケーブルが販売されています。
Lightningは日本では一番使われているスマホのiPhoneに、USB-CはAndroidスマホを始めとしてワイヤレスイヤホンやパソコンなど、様々なデバイスに採用されています。
シリコン素材を採用したため、柔軟性が高くなり絡まらないようになったUSB-Cケーブルや…
充電しながら使いやすいように、先端がL字になっているLightningケーブルなど…
たくさんのメーカーから様々な特徴を持ったケーブルが販売されています。
このケーブルの種類が多く、用途に応じてケーブルが選びやすいのもLightningとUSB-Cのメリットと言えます。
Lightningのメリット
ここまで、LightningとUSB-C、共通のメリットを紹介しました。
共通のメリットだけでなく、LightningやUSB-Cにはその端子にしかないメリットがあります。
まずは、Lightningにしかないメリットを紹介します。
iPhoneと端子を統一できる
Lightning端子を搭載したiPadを選ぶ、一番のメリットはiPhoneと充電端子を統一できることです。
iPhoneとiPadが同じ充電ケーブルで充電をすることができるため、複数のケーブルを持ち運ぶ必要がなくなります。
iPhoneと同じ充電ケーブルを使えるのは大きなメリットです。
また、AirPodsやBluetooth接続のMagic Keyboardも、Lightningケーブルで充電をするため、Appleデバイスで揃えている人は充電ケーブルを統一しやすいです。
MFI認証がある
LightningケーブルにはMFI認証というAppleが定めている基準があります。
MFI認証を取得していると、Appleの基準を満たしたApple認定のケーブルであると言えます。
例えば、以下のLightningケーブルなら、MFI認証をしっかりと取得しています。
そのため、iPhoneやiPadの充電はもちろん、データ転送も確実に行うことができます。
USB-Cは種類が多く、ケーブルによってはデバイスとの相性で使えないことがありますが、LightningケーブルはMFI認証を取得しているケーブルなら確実に使うことができます。
モバイルバッテリーを借りやすい
これはスペック的なメリットではないですが、Lightningならモバイルバッテリーを借りやすいです。
現在、日本で一番使われているスマホはiPhoneのため、スマホの充電用のケーブルはLightningケーブルを持ち歩いている人が多いです。
そのため、万が一iPhoneやiPadのバッテリーがなくなってしまい、モバイルバッテリーを持っていなくても、Lightningケーブルなら比較的、借りやすいです。
USB-Cも普及してきましたが、スマホはiPhoneを使っている人が多いため、モバイルバッテリーと一緒に持ち運ぶケーブルは、USB-CケーブルよりもLightningケーブルの方が持ち歩いている人が多いと考えられます。
USB-Cのメリット
ここまで、Lightningのメリットを紹介してきました。
Appleデバイスにしか採用されていないLightningですが、様々なメリットがあります。
ここからはLightningにはなく、USB-Cにはあるメリットを紹介します。
使える周辺機器の幅が広い
USB-Cは対応しているデバイスが多く、使える周辺機器の幅が広いです。
外付けSSDや有線マウスを始めとして、ディスプレイなども対応していれば、変換アダプターを使わなくても直接接続することができます。
Lightningは直接、外付けSSDなどを接続することはできないため、変換アダプターを用意する必要があります。
また、Lightningの変換アダプターは高額です…
対応しているデバイスが多く、変換アダプターを使わなくても様々な周辺機器が使えるのがUSB-Cのメリットです。
他のデバイスとケーブルを共有できる
iPhoneとは共有することができませんが、USB-Cならノートパソコンやワイヤレスイヤホンなど、様々なデバイスとケーブルを共有することができます。
様々なメーカーのデバイスがUSB-Cを採用しているため、Lightningよりも充電ケーブルを統一しやすいのがメリットです。
iPhoneの端子をUSB-Cにして欲しい声が多いのはこのためです。
Apple製の周辺機器以外を多く使う場合は、USB-Cケーブルの方が使えるデバイスの種類が多いです。
データの転送速度が速い
USB-Cは、他の端子と比べると基本的にデータの転送速度が速いです。
LightningはUSB 2.0までですが、USB-CにはUSB 3.2やThunderbolt3など、最新の規格に対応しているものがあります。
最新のiPad ProもThunderboltに対応しています。
対応している外付けSSDなどを用意すれば、Lightningよりも短時間でデータを移動することができます。
データを移動することが多い場合は、転送速度が速いためUSB-Cの方が向いています。
環境や用途によって変わってくる!
今回は、LightningとUSB-Cの違いとそれぞれのメリットについて紹介してきました。
LightningにもUSB-Cにも、それぞれメリットがあります。
どちらにも、メリットとデメリットがあります。
身の回りにAppleデバイスが多い人はLightningが、外付けSSDなどの周辺機器や様々なメーカーのデバイスを使うことが多い人はUSB-Cが向いています。
それぞれの環境や用途によって、向いている端子は変わってきます。
どっちが良い、悪い、ではなくどっちが自分に合っているかを考えるのが大切です。
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